ゲイのお正月

知り合い数人しかまだ見てないブログだろうけど、お目に止まったゲイ(それ以外の方も)、新年あけましておめでとうございます。

 

2015年、はじまりましたね、お正月です。未年、羊年、ひつじ年。

ゲイお正月
 

私の周辺は、隠れゲイで年齢も30代以上で保守的なタイプ。イベントや飲み屋に遊びに行くのではなく、まだ両親が健在の実家に帰省組が多いです。

 

「家族に会いたくない」が合言葉になるゲイ事情

 

田舎が遠い人は年末から実家に帰っている。「苦痛だ!」「結婚話うざい!」とLINEやメールが友達から来る。年末年始の恒例のやり取り。

 

クリスマス時期から始まる愚痴のメッセージ。ノンケには分かってもらえない気持ちなど、誰かにシェアして吐き出すと少し気持ちが楽になれる。

 

実家に帰省するゲイには、お正月とゴールデンウィークは厄日というか、まぁツライ思いをしやすい。

 

私もお正月、少し前までは居心地悪い数日間でした。家族や親戚からの結婚圧力、プレッシャー、ビシャー!

 

彼女がいるフリをしたり、女性に困っていないアピールしたり、変人なので恋愛に興味がないと語ったり、仕事が忙しいと寝たふりしたり、ノンケアピールを頑張ったり、とりあえず何か演じていた。

 

彼女がいるフリの期間が長くなると、「相手を紹介しろ」「結婚を視野に入れないと女性が可哀想」なんて話になるから、毎年、設定をコロコロと変えていた。

 

脊髄反射で会話している部分もあり、去年、一昨年はどう話していたのか忘れてしまう。そのため、「性にだらしない」「いい加減な奴だ」「真面目に生きていない息子」と両親や兄弟、親戚家族に思われていく悪循環の無限ループ。

 

20代前半ならヘラヘラしていても許される立場だったし、会話を聞き流すことができた。それが20代後半、結婚適齢期、30歳を越えると周囲も厳しくなっていく。

 

自分の中にも分かってもらえない悲しい気持ちが大きくなっていき、イラッとした怒りの感情にもなる。

 

いい加減に生きているつもりもないし、(今は)性にだらしないわけじゃない!どう生きたらいいかヘテロやマジョリティーの同年代よりも相談相手も少ないので悩んでいる(気がする)。

 

人生のロールモデルも見つからないッ!そんな感情を抑えているのに、お見合い話を持ってこられる。つらぽ。

 

嘘をつかないほうが生きやすい

 

両親や兄弟とは仲の良い家族でも、年齢と適当な嘘や言い訳を重ねるごとに、疎遠になっていく。

 

これがゲイの宿命だと感じる日もあれば、これから親の介護を視野にいれると、このままでいいのかと葛藤する30代半ばでした。話が噛み合わないままで良いのかと。

 

介護うつを経験した彼氏と親の関係を聞いていると不安になる(私のパートナーは40代で、親が高齢出産・精神疾患持ち・障がい者だったりと色々あるのですが)。

 

結局、30代後半にして自分がゲイだと両親にカミングアウト。そして、理解を得た。年に2回しか会うことのなかった親ですが、今は月2回は会うようになっている。

 

(親からかけてくる)電話も年に10回だったのが、今は週に1回ほど。家族の無料通話サービスが初めて役に立った。これから大阪に住むことで、両親とはもっと会う機会を増やしたい。

 

カミングアウトしていなかったら、平均寿命を考えると、親とはあと30回ほどしか会えない計算だった。約1ヶ月。感慨深い。

 

実家に帰省するのが楽しくなったし、両親が同棲している私たちの家に遊びに来るようにもなった(が、平日に来て夕方に帰るため、彼氏とは数回しか会っていない)。

 

カミングアウトしてからのお正月は楽しい。子供だった頃の家族団らん気分に戻った気がする。おせちも味がする!

 

ゲイ新年
 

同級生・同年代のノンケが、仕事に疲れて「実家にでも帰ろうかなー」、恋愛でボロボロになって「実家に帰りたいなー」と言っていたセリフ。

 

仕事や恋愛に疲れたとき、実家に戻るなんて二重苦、三重苦だった。

 

カミングアウト後、実家の実力が分かるようになった。ノンケの言う「実家」には、地元にいる気のおけない友達も含まれているだろうから、私との感覚の違いもあるだろうが。

 

心や体が疲れたとき、安心できる場所があると心強い。鎧をガチガチに着込んで、完璧の「恥ずかしくない自分」を繕う場所だった実家。帰りたいと思うほうが難しい。

 

結婚適齢期を越えた年代なので、地元の同級生とはできれば会いたくない。実家は楽しいけど、地元はまだ居心地が悪い。

 

ゲイを隠し続けた場所だから仕方がない。両親の世間体もあるし、オープンリーゲイになるつもりもない。地元は今のままでいい。

 

心が裸になれる場所を増やしたい

 

自分がゲイだと隠す時期が長くなるほど、親との会話がややこしくなる。適当な場当たり的な話をするので当たり前のコミュニケーション障害が生じて、ますます関係が泥沼化していく。

 

カミングアウトをしても理解されなければ、実家や家族は居心地の悪い環境から地獄にもなり得る。

 

両親には感謝も尊敬もあり、大好きだ。縁を切りたいわけじゃない。策は練ったし、説明し続ける気持ちはあった。成功して良かった。

 

カムアウトが正解って訳じゃないし、ゲイはカミングアウトすべきとも思わない。親へのカミングアウトの失敗から自死した友達もいる。無鉄砲にカミングアウトするのは怖い行為。

 

何が親孝行で、何が親不孝?

 

大きな病気を患ったとき、親や家族にゲイバレするのが怖くて病状を黙っていた。説明する余裕もなかった。

 

振り返ると、カミングアウトしていれば長引かずに済んだ病気だった。薬を飲まずに日常生活をそれなりに過ごせる状況になるまで4年かかった。

 

病状を明かして、見舞いに来られたり、心配されたり、(同棲しているので)日常生活に踏み込まれるのが怖かった。

 

外出困難で引きこもりがちになった一時期はメンタル面にも影響が出た。安心できる人や場所を増やすことで、精神面だけじゃなく、そもそもの病気が回復した。人間の体って不思議にできている。

 

病気が治っていくことがキッカケで、人との繋がり、家族との関係を重要視するようになった。カミングアウトはその結果だった。

 

「子供が病気になっていると気づけず、助けられなかったのが苦しい」と親が言った。よく考えたら、(うちの親の)当然の感覚だ。

 

でも、私が全力で病状を隠していたし、表面上は分からない病気なので気がつくほうが無理な話。親不孝な行為だったと反省している。

 

私自身、30代半ばまではカミングアウトは親不孝の行為だと信じていたし、多くのゲイが共通認識として感じている気がする。

 

「また生まれ変わってもゲイがいいな」と思うほど普段は自己肯定感を持っていても、親にゲイだと伝えることは「恥」「甘え」「可哀想な行為」って考えていた。

 

カミングアウトして理解を得られた今でも、たまに「世間の普通」になれなかったことを申し訳ないと感じるタイミングには出くわす。

 

でも、カミングアウトなしでは見えなかった世界がいっぱいあった。自分の本当の考えや意思を相手に説明できると、生き方は楽しい方向に向かう気づきは大きかった。

 

ゲイのお正月の過ごし方

 

それぞれの家族の状況もあって、親子関係がよくないゲイも少なくない肌感覚がある。人間関係(特に親子関係は切っても切れない部分もあるため)、距離をとったほうがうまくいくこともある。

 

自分の子供をゲイだと認識していない親は、「彼女も結婚も出来ずに家庭を作れないまま息子は将来ずっと一人で孤独死の可能性がある。強がっているけど本当はツライはず。仕事ばっかりで人生が面白くないのでは?私たちは子育てに失敗して息子を不幸にした?変人にしてしまったのか?生きている内に何とかしてやりたい!」など複雑な心配の気持ちを抑えこんで、混乱している。

 

自分がゲイだと隠すことばかりに必死になっているので、周囲を見る余裕がなかった。恐怖が頭を埋め尽くし、親の本心を理解出来なかった。

 

普段は離れて言えないから正月やゴールデンウィークに噴き出して、結婚圧力がドバーッとなる。私がアラサーになってから、うちの両親がそんな感じだった。

 

カミングアウトの話は長くなるのでまた別の機会に書きます。多数のクローゼットなゲイにとっての憂鬱なお正月の三が日。実家に帰らなくても、何となく世間の幸せそうな家族が目に入る季節がお正月。

 

正月ゲイ

 

ノンケからの年賀状とか、(ほとんど来なくなったけど)ツライ。人間関係を大事にしたいと言いながら、何を書けばいいか分からなくて、送り返せない年賀状。

 

一方通行で毎年届く。お正月から罪悪感。子供の写真、羨ましく、寂しくもある。そして、30代後半になると、独身に送る年賀状には、子供の写真を載せなくなる。

 

子供がブサイクに成長してしまい、とても人様にお見せできる状況ではないとか、そんな理由じゃない。気を使ってくれている!

 

「親は子育てに失敗していないし、自分は大丈夫だ!」と上手に伝える適当な嘘や言い訳も大切で、ノンケ友達にも、そういう方向性で連絡を返せたらいいな(未定)。

 

余裕がなければスルーすることは大切ですが、考えてみることだけでも親や友達孝行だと思うし、自分の今後にも役立つはず。帰省せずとも、電話やメールで元気な姿を伝えるだけでも十分。

 

お正月は自分の家族や生き方を考える良い機会。うつになりやすいタイミングでもあるので、考え過ぎも注意ですが、否応なく考えさせられてしまったりする時期です。

 

自分で何を書いているのかわからなくなったので締めます。

 

抱負みたいなもの

 

2015年から大阪で根を下ろして生きようと決めたので、物件探しや引越し準備をはじめる。新しい生活、トラブルや困難、失敗をも楽しむくらいの気持ちでいたい。色々と障害は超えてきた自信もある。

 

将来的には自分が実家・家族の一人の構成要因になれるような、ゲイ(に理解がある人も含め)仲間を増やしたい気持ちがある。特に声をかけずとも、当たり前のように集まれる関係。世間の家族とは違う形だけど、作りたい。

 

まずは、ブログを続ける。ブログに載せるために写真を工夫して撮ろうって思ったりするのが、意外と楽しい。このブログを見て、同じようにブログを始める人がいればいいな。アナタですよ!

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8 Responses to “ゲイのお正月”

  1. rin より:

    初めまして。ワンオクを検索したら、こちらのブログに辿りつきました。
    なんとなく読んでくうちに、言葉に引き込まれました。普段はコメント残すなんてしないのに、なんだか声をかけたくなってしまい・・・けして怪しいものではありません(笑)
    また、お邪魔しに来ます。

    35xxxv楽しみですね(*´ω`*)

  2. ライオ より:

    rinさんへ

    はじめまして。ワンオクファンの方ですかー、「35xxxv」楽しみですねー(o゚▽゚)。

    今日、「35xxxvツアー」のチケットが当選しました。初めてのワンオクライブに参加するのでワクワクです。

    色んなことにチャレンジしたいと書いた日記ですが、この後から急展開、ライブ行くことにー。

    年齢的に浮くかもしれないのでドキドキ面もあるのですがー(笑)。ぜひぜひ、気軽にコメントしてくださいー。

  3. ゆり より:

    はじめまして!
    私もワンオクを検索していたら辿り着きました。
    30代前半、3児の母でワンオクファンです。
    周りに同世代のワンオクファンはいません。

    ライオさんのブログは、読みやすくてわかりやすい、でもいろいろ考える機会をいただいてます。
    うまく言葉にできないのがもどかしいのですが…
    ライオさんの文章が好きです。
    ワンオクを通じてのライオさんとの出会いに感謝です(すみません、一方的で)

    ちなみにライブ、私は大阪最終日参戦予定です。
    地方からですし、初なので、今から緊張しております…迷わないで楽しみたいです。
    ご迷惑でなければ、またお邪魔させていただきたいです。
    よろしくお願い致します。

  4. ライオ より:

    ゆりさんへ

    はじめましてー!30代前半のワンオクファンですかー。いないですよねー、身近にワンオクファン!

    「Cry out〜」の日記コメントが30代以上のワンオクファンの掲示板みたいになっているので、良ければそちらものぞいたり、書き込んでみたりしてください。

    アルバム「35xxxv」にちなんで「35歳以上の〜」みたいなネタにして入り口を作ってしまったので、入りにくいかもしれませんが…(;´ρ`) 。

    私もワンオクを通じて、同年代の方や色んな人の話が聞けて楽しいですー。ネットの世界、凄いなと。

    私も今回が初ライブ!最初は緊張していたのですが(そもそもライブ行く予定がなかったですが)、ライブ上級者さんの話を聞いていると、ワクワクのほうが大きくなってきて∩(´∀`∩) 。

  5. いぬまめ より:

    はじめまして!こんばんは。
    [地元 居心地悪い]で検索していたらたどり着きました。
    私は20歳のレズビアンです。
    自分のこれからの生き方や家族との関わり方、これから出会う人との関わり方など迷うことがある中ライオさんのブログは大変胸にしみました。
    ライオさんの言葉に共感できることが多い事がなによりも嬉しく思います。
    男よりも女よりも人として強く生きていきたいものですね。
    大変勉強になりました。また覗きに来ます。

  6. ライオ より:

    いぬまめさん、はじめまして。コメントありがとうございます!20歳、若いー。半分くらいの年齢ー(*^ー^)/。

    私も19〜20歳の頃が一番、「地元 居心地悪い」って感じを体験してました…(;´ρ`) 。

    地元や実家から離れて一人暮らし、自由になったセクシャルマイノリティの友達も多かった年頃。

    私は両親や兄弟と仲が良く、近所にゲイ友達がいたので、実家を離れようとまでは思わず。居心地悪い部分はあるものの、出て行くほど居心地悪いわけでもなく。

    今はマイルドヤンキーなど、軽い地元愛ブームですね。セクマイにはなかなか難しい生き方。

    20代前半までは傷ついたりして辛いことも多くありましたが、理解してくれる友達や仲間がいた場合、ダメージは少ないってのが私の経験則ですー。

    人生、いっぱい楽しんで欲しいですー。って、20歳って聞くと勝手に親みたいな気分になっちゃいますが…。私もまだまだ楽しみますー∩(´∀`∩) 。

  7. ですとろい より:

    はじめまして。
    30歳バイ♀で♀パートナーありのものです。突然のコメント失礼致します。

    親族や姉妹の結婚が続き、父や親戚からのプレッシャーも増し、少しずつ両親の介護問題が頭をよぎり、母の家庭内ストレス状態も気にかかり、
    まさに「親不孝」という言葉がちらついて、カミングアウトしたいけれども踏ん切りがつかず悩ましい日々を送っております。

    家族に受け入れてもらうことが私達の希望なので、一歩踏み出すことが、避けては通れません。
    記事を拝見しとても参考になり、少しだけ道筋が見えた気が致しました。ありがとうございました。
    長文で失礼致しました。

  8. ライオ より:

    ですとろいさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

    30歳でパートナーさんがいると、カミングアウトも視野に入ってきますよね。昨日、KDDIが同性カップルに「家族割」を考えているニュースを見て、色々と進んできているなと感じているところです(パートナーシップ証明書が必要らしく、使うのはハードですが)。

    カミングアウトをすすめる人をほんの少し前まで苦手だった僕ですが、自分自身がどんどんそっち方向に行きそうな状況です。すごく楽になったし、怖がっていて損したなと思っていて、世界がひっくり返りました。

    先日、ゲイの人からは「カミングアウトは自己満足」って言葉を言われました。でも、自分が満足できていない状況では、親のこともまともに考えられていなかったんだなーと、カミングアウト後に(受け入れられて)気づきました。

    最悪のパターンが頭をよぎりやすいですよね。LGBTの方が書かれているブログでも、親子関係が良い方向に変わった人も多いのですが、恐怖の間はそこに目が行かない状況になりますし。少し明るい先が見えてもらえたのなら嬉しいです。

    冷静で確実性の高いカミングアウトをいつか無事にできたらいいですね。当日、翌日はやっぱり親子で泣きましたが、今までのわだかまりやすれ違い部分での涙も多かったです(*^ー^)。

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